朝は気にならないのに、昼すぎには額や鼻がテカってメイクが崩れる——そんな経験はありませんか? 実は、顔のテカリは「油が多いから」だけが理由ではありません。
乾燥、紫外線、ホルモンバランス、ストレスなど複数の要因が重なり、肌がコントロールしきれなくなることで起きる現象です。最近は、肌の内側が乾いているのに表面だけテカる“インナードライ”の人も増えています。
この記事では、顔がテカる原因をやさしく整理しながら、今日からできる正しいスキンケアと生活習慣、さらに皮脂量や乾燥状態に合わせたアイテム選びまで詳しく紹介します。男性のテカリ悩みにも触れているため、性別問わず参考にできる内容です。
仕組みを理解すれば、テカリは確実にコントロールできます。悩みを軽くし、自信の持てる肌づくりを始めましょう。
顔がテカるのはなぜ？主な原因をやさしく解説
この章では、油が増える仕組み、肌の中が乾いているのに表面だけテカる状態、Tゾーンが特にテカりやすい理由、そして油が時間とともに変質して悪影響を及ぼす流れを、順番にわかりやすくまとめて紹介します。
皮脂が増える仕組み（ホルモン・気温・ストレス）
顔にある「油を出す部分」は、体の状態に合わせて働き方が変わります。
例えば、暑い日は体温が上がるため油が出やすくなり、寝不足やストレスが続くと、体が緊張して油が増えることもあります。特に10代から30代前半は油を出す力が強く、少しの暑さや運動後でもテカリが目立ちやすい時期です。
油そのものは肌を守るための大切な成分ですが、多すぎると表面がベタつき、メイクが崩れやすくなります。「なぜ今日はテカるのか？」を理解するには、気温・生活リズム・疲れなど、体がどう感じているかを知ることが大切です。
乾燥してるのにテカる「インナードライ」
これは肌の中が乾いているのに、表面だけテカる状態を指します。水分が足りないと、肌は自分を守ろうとして油を多く出してしまうため、ベタつくのに、頬やフェイスラインはつっぱったりゴワついたりします。
強い洗顔料を使いすぎたり、洗う回数が多すぎたり、アルコールが多い化粧水を使うと、この状態が起こりやすくなります。また、「テカるから保湿はいらない」と思って保湿を減らすと、さらに悪化しやすくなります。
まずは水分をしっかり与えて、油の量が増えすぎないよう整えることが重要です。
紫外線からの影響
紫外線を浴びると、肌の表面にある油が変化しやすくなり、普段よりテカリが強く見えることがあります。
この変化した油は、少量でもテカリが強く見えるだけでなく、においが出たり、くすんで見えたり、毛穴が詰まりやすくなる原因にもなります。特に夏は日差しが強く、変質が進みやすくなるため、日中のテカリが悪化しがちです
また、紫外線は肌の水分を奪うため、内側が乾いて油がさらに出やすくなる悪循環も起きやすくなります。つまり、紫外線は「テカる」「乾く」のどちらにも関わるため、放っておくとテカリが増える原因になってしまいます。
Tゾーンだけ目立つ
額や鼻まわりは、顔の中でも特に油の出口が多い部分なので体質に関係なくテカりやすく、少し動いたり気温が上がっただけでも目立ちやすくなります。
一方、頬やフェイスラインは乾きやすく油の量も少ないため、「Tゾーンはテカるけれど頬は乾く」という人が多くなります。顔の中の状態に差があるので、全体を同じ量の化粧水や乳液でケアしても改善しないことがあります。
今日からできるテカリ対策スキンケア
顔のテカリをおさえるには、難しい方法よりも「正しい順番」で普段のケアを行うことが大切です。この章では、今すぐ実践できるシンプルな習慣と、失敗しがちなポイントをやさしく解説します。
洗顔のベスト頻度とやりがちなNG
洗顔は1日2回がちょうどよいとされています。
油っぽさが気になるからといって回数を増やすと、肌の水分が減りすぎて逆にテカリが強くなることがあります。大切なのは「落としすぎない」ことです。」
特に、強くこする・何度も皮脂取り紙を使う・角栓ケアを毎日のように続けるなどは、肌の負担につながりテカリや乾燥を悪化させる原因になります。洗顔料はやさしいタイプを選び、泡で包み込むように洗うと必要なうるおいを守りながら汚れだけ落とせます。
まずは基本である“適度な洗顔”を意識するだけでも、肌の調子が安定しやすくなります。
皮脂を抑える保湿ケアのコツ
テカリ対策では、油を減らす前に「水分をしっかり入れる」ことが一番の基本です。
理由は、肌の中が乾いたままだと、守ろうとして油をさらに出してしまうからです。化粧水で水分を与えたら、軽いタイプの乳液やジェルでその水分を逃がさないようにふたをします。
塗る量は、Tゾーンは少なめ、乾きやすい頬や口周りはしっかりめなど“部分ごとに調整”するのがおすすめです。油が出やすい日は、さらっとした質感のジェルタイプに変えるだけでも快適になります。
日々の積み重ねで、肌の油の出方は無理なく落ち着いていきます。
紫外線を対策しテカリを悪化を防止
紫外線を浴びると、肌の表面にある油が変質しやすくなり、普段よりテカリが強く見えてしまうので毎朝しっかり日焼け止めを塗ることです。
外出する日はもちろん、部屋に日の光が入る場所でも塗っておくと安心です。さらに、帽子や日傘で直射日光を避ける、こまめに日焼け止めを塗り直すなど、光を浴びる量を減らすだけでもテカリが落ち着きやすくなります。
メイク前にできる簡単テカリ防止テク
メイクが崩れやすい人は、メイク前のひと手間でテカリ具合が大きく変わります。化粧水と乳液でしっかり肌を整えたあとは、テカリをおさえる下地を薄くつけ、最後に油を吸い取るパウダーを軽くのせるだけで仕上がりが長持ちします。
鼻だけ下地を変える、Tゾーンだけパウダーを重ねるなど、部分的に使い分ける方法も効果的です。日中にテカリが気になったら、あぶら取り紙を軽く当ててからパウダーをのせると、清潔感がすぐに戻ります。
難しい技術は必要なく、“少しの工夫”でテカリはしっかりコントロールできます。
テカリ対策に役立つおすすめ成分とアイテム選び
テカリをおさえるには、肌の状態に合った成分やアイテムを選ぶことが大切です。この章では、皮脂をおさえる成分、サラッと仕上がるアイテム、乾燥を防ぐ成分、そして男性向けアイテムの選び方をわかりやすく紹介します。
皮脂抑制に有効な成分
顔の油が特に出やすい人には、油の出すぎをおさえる成分が入った美容液や化粧品がおすすめです。
中でも人気なのが「ナイアシンアミド」という成分で、油の量を整えながら、毛穴の目立ちにもアプローチできます。また、「ビタミンB6の仲間」「植物由来の成分（エクトイン）」なども、肌のバランスを保つ助けになります。
急に効果が出るものではありませんが、毎日コツコツ使うことで油の量が落ち着きやすくなります。
こんな人に向いています：
●皮脂抑制成分が合いやすい人
- 顔全体がベタつきやすい
- 毛穴の開きが気になる
- Tゾーンのメイクがすぐ崩れる
サラサラ仕上がりのパウダー＆下地の選び方
食事の内容は、肌の油の出方に直接影響します。例えば甘いものや揚げ物が多い日が続くと、体の中で油が作られやすくなり、テカリが強くなることがあります。
反対に、野菜・海藻・きのこ・発酵食品などを意識して食べると、体の調子が整い、油の量も落ち着きやすくなります。
食事選びのポイントは次のとおりです：
●油が出やすくなる食事の例
- お菓子、甘い飲み物
- 揚げ物の多いメニュー
- 白米・白パンなど血糖値が上がりやすい食品
●油の出すぎを抑えやすい食事の例
- 野菜、海藻、きのこ
- 発酵食品（納豆・ヨーグルトなど）
- ビタミンBを含む食材（レバー・卵など）
- 低GI食品（玄米、全粒粉パンなど）
「避ける」より「良いものを足す」意識でゆるく続けるだけでも、肌の変化を感じやすくなります。
【おすすめ商品】
- DHC MEN オールインワン モイスチュアジェル
https://www.amazon.co.jp/dp/B00IOTWN6G - ネスノ バランスベール 保湿ゲル
https://www.cosme.com/products/detail.php?product_id=7358
インナードライ改善に役立つ保湿成分
室内が乾燥していると、肌の中の水分が奪われ、油が多く出やすくなりテカリが悪化しやすくなります。ちなみにエアコンを使う季節は、気づかないうちに空気がかなり乾燥していることが多いので注意です。
今日から取り入れられる改善策は次のとおりです：
●部屋でできる乾燥対策
- 加湿器を使い、湿度45〜60％を保つ
- 風が直接顔に当たらないよう、風向きを調整する
- エアコンの温度を上げすぎない
部屋の環境を整えるだけでも、乾燥とテカリの両方が落ち着きやすくなります。
【おすすめ商品】
- ファンケル オイルコントロールパウダー レフィル
https://www.cosme.com/products/detail.php?product_id=109419 - ZEESEA オイルコントロール ルースパウダー “Zero”
https://www.amazon.co.jp/dp/B09BNSRK8Z
メンズ向け市販アイテムの選び方
男性は女性より油の量が多いため、少しの暑さや動きでもテカリが強く見えやすい傾向があります。
まずは洗顔をしすぎないことが大切で、必要なうるおいまで落としてしまうと逆に油が増えてしまいます。ひげ剃り後は肌が敏感になりやすいため、軽い保湿をしておくとテカリと乾燥の両方を防ぎやすくなります。
特に見直したいポイントは以下の4つです：
●男性がまず見直すべき生活習慣
- 洗顔のしすぎに注意する
- ひげ剃り後は軽く保湿する
- 毎朝日焼け止めを使う
- 皮脂をおさえる下地・パウダーを上手に使う
基本を整えるだけでも、清潔感のある肌を保ちやすくなります。
【おすすめ商品】
- POND’S Super Light Gel
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まとめ
●テカリは複数の要因（皮脂・乾燥・紫外線・生活習慣）が組み合わさって起きる
●洗顔のしすぎ・保湿不足・紫外線無対策はテカリを悪化させやすい
●保湿は「水分を守る」意識で軽めのアイテムが相性◎
●睡眠・食事・湿度など生活習慣の改善も油の出方を整える
●Tゾーンと頬など“部分ごとの調整”が効果を出しやすい
テカリは油が多いだけではなく、乾燥や生活リズムなど日々の積み重ねが大きく関係しています。
基本のスキンケアを見直しながら、紫外線・乾燥・睡眠などを少しずつ整えていくことで、油の出方は自然と落ち着きやすくなります。無理のないペースで続ければ、肌の変化を実感しやすくなり、明日の肌が今よりもっと快適になります。
FAQ
Q1. 朝は大丈夫なのに昼だけテカるのはなぜ？
A, 昼にテカリやすいのは、気温の上昇や汗、紫外線による乾燥で油が出やすくなるためです。特にTゾーンは皮脂腺が多く、メイクの下に水分が不足していると油が一気に出ることがあります。朝の保湿を軽めに整え、部分用下地を使うと崩れにくくなります。
Q2. 洗顔を増やせばテカリは減りますか？
A, 洗顔を増やすほど、肌の水分が減ってしまい、逆に油が出やすくなります。テカリ対策には「1日2回のやさしい洗顔」が基本です。落としすぎを防ぎつつ、水分を守るスキンケアを続けることで油の出すぎは自然と落ち着きます。
Q3. インナードライかどうか、どう判断すればいい？
A, 触るとベタつくのに、頬や口まわりだけ乾く・つっぱると感じる場合はインナードライの可能性があります。洗顔後のつっぱり感や、Tゾーンだけテカる状態も特徴です。軽い保湿を続けることで、油と乾燥のアンバランスが整いやすくなります。
Q4. メンズでもパウダーや下地を使っていい？
A, もちろん使って問題ありません。男性は油の量が多いため、皮脂吸着パウダーやサラッとした下地はむしろ相性の良いアイテムです。仕上がりが自然なものを選べば、ビジネスシーンでも違和感なく清潔感を保てます。
Q5. テカリはスキンケアだけで改善できますか？
A, スキンケアだけでも一定の改善は見込めますが、睡眠・食事・紫外線などの生活習慣も大きく影響します。特に乾燥や寝不足は油の出すぎにつながるため、スキンケアに加えて日常の“ひと工夫”を取り入れるとより安定しやすくなります。
関連おすすめサイト
- 資生堂 ワタシプラス｜皮脂・テカリ対策
https://www.shiseido.co.jp/sw/beauty/ - 花王 SOFINA｜皮脂と毛穴のメカニズム
https://www.sofina.co.jp/ - POLA｜スキンケアコラム（テカリ・乾燥）
https://www.pola.co.jp/beauty/ - コーセー｜脂性肌・混合肌ケア
https://www.kose.co.jp/ - ロート製薬｜皮脂・ニキビ解説
https://jp.rohto.com/learn/ - 品川美容外科｜皮脂・毛穴コラム
https://www.shinagawa.com/ - ＠cosme｜皮脂テカリ特集
https://www.cosme.net/ - LIPS｜テカリ防止メイク特集
https://lipscosme.com/ - men’s Oricon｜メンズ皮脂ケア
https://men.oricon.co.jp/ - All About｜インナードライ・毛穴
https://allabout.co.jp/
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